どうも、レビュ男(@iamreviewman)です。
本記事では「ブラックニッカディープブレンド」をレビューします。
庶民の味方であるブラックニッカシリーズの中でも、ウイスキー好きの間ではかなり評判の良い銘柄ですが、その実力はいかに。
ディープブレンドの名前の通り、深い味わいを感じられるのかに注目しつつ、レビューしていきます。
ディープブレンドの香りや味わいについて、気になっている方は最後まで読んで言ってください。
ブラックニッカディープブレンドの基本情報
ブラックニッカと言えば、国産ウイスキーの2大巨頭の1角であるニッカウイスキーの、低価格帯ブランドでお馴染みですが、ディープブレンドはその中でも最も新しい銘柄です。
現行4銘柄の発売開始時期は以下の通り。
大きな特徴の1つとしては、アルコール度数が45度と高めに設定されていること。
深いコクや濃い味わいを出すために、アルコール度数を上げる必要があったと考えられます。
以下は公式のテイスティングノートです。
香り | 濃醇でウッディな新樽の香りと、バニラを思わせるやわらかな甘さ。 |
味わい | 樽の深いコクと、モルトの豊かで伸びのある甘い味わい。 |
余韻 | 心地よいピート香とビターな樽の余韻。 |
ビンの裏側にある説明を見ても、
・樽感
・深いコク
・ビターさ
といった部分が強調されています。
キーモルトはニッカウイスキーの蒸留所である余市と宮城峡の原酒になるとは思いますが、海外原酒も使われているそうです。
そのせいもあって、ジャパニーズウイスキーの定義には当てはまっていませんが、飲む側からすれば、ジャパニーズウイスキーかどうか、は重要ではなくて、美味しいか不味いか、それだけなので特に気にする必要はないと思います。
ここでは、ジャパニーズウイスキーの定義について詳しく説明はしませんが、海外原酒が入った時点でその定義からは外れてしまいます。
ビンの外観はキャップも含めて青と金が基調になっていて、高級感がありますが、価格は700mlで1000~1500円とリーズナブル。
アルコール度数が高いので、その分お得感もありますね。
ブラックニッカディープブレンドを飲んでみた
ウイスキーの基本的な3種類の飲み方「ストレート」「ロック」「ハイボール」を中心に飲んでみた感想です。
ストレート
まずはそのまま。
最初に香りですが、アルコール度数45度なこともあってアルコール臭はかなり強めです。その奥にほんのりバニラ感があります。
ほんの少しフルーティーな要素があるような気もしますが、なんのフルーツかわからないレベルですね(青りんごかな?)
なお、この時点でピート感やスモーキーさは感じられませんでした。
次に味わいですが、やはり最初にアルコール刺激がきます。
その後すぐに蜂蜜系の甘さもきましたが、アルコールのピリピリ感はずっと続いていて、余韻はややビターな印象です。
ピート感に関しては、言われてみれば余韻にいるようないないような、というレベルです。
加水するとアルコール感がやや収まり、バニラ蜂蜜系の香りが主体になりました。
いわゆる樽感というやつは割としっかり感じられますね。
そして、飲んだ後の余韻でビターな味わいとともにピート感を感じられるようになりました。
ストレートやトワイスアップで飲むにはやや厳しいウイスキーというのが、素直な感想ですね。
ロック
氷を入れて軽くステアしていきます。
香りが閉じて、残ったのは蜂蜜系のウッディな香りでした。
口に入れた時のキャラメルのような甘味のインパクトは強いですが、まだまだアルコールの辛みは結構感じます。後半にかけてビターさが感じられ、焦がしキャラメルのような印象を受けました。
飲み込んだ後に吐く息のなかにわずかにピート感が存在しているように思います。
氷が溶けてくると甘味よりも苦味が目立ってくるようになりました。
強いお酒になれていて、かつビターなお酒が好きな方であれば、ロックやハーフロックはアリかもしれませんね。
ハイボール
1:3で割っていきます。
弾ける炭酸の中にわずかなピートの香りを感じます。
そして、一口飲んだ瞬間にこのウイスキーはハイボールのためのウイスキーなんだと確信しました。
これだけ薄めているので当然ですが、アルコールの辛みは消え、さらに甘味もかなり控えめになっています。
いわゆる樽感、木材感というやつが中心で、蜂蜜やキャラメルのような風味なんだけど、味はビターさが全面に出ているというような感じです。ほろ苦いビターチョコレートのようなニュアンスも感じられます。
そしてストレートやロックでは感じにくかったピート感が確かにそこにあります。
これは素直に美味しいです!
ハイボールにすることで、公式テイスティングノート通りの香りと味わいになり、飲み物として完成された印象を受けました。
1:3で作るとかなりコクのある濃い味わいになるので、おつまみなしで、単体でじっくり飲めるハイボールです。とはいえ、甘みはそれほどないので、少し薄めにつくることで、食中酒として割ととどんなジャンルの食事にもあわせられると思います。
まとめ
本記事では「ブラックニッカディープブレンド」をレビューしました。
アルコール度数の高さのせいもあるでしょうが、ストレートやロックで飲むにはやや厳しい印象を受けました。
しかし、ハイボールにすることで、
・深みのある樽感
・コクのある甘さ、ほろ苦さ
・ほどよいピート感
を味わえる、かなり優秀なデイリーウイスキーになります。
ハイボール専用ウイスキーとして、ビンごと冷凍庫で冷やして、キンキンのハイボールを作るのも良さそうです。ハイボール党の方はぜひ一度お試ししてみてはいかがでしょうか。