どうも、レビュ男(@iamreviewman)です。
最近では、みんな当たり前につかっている完全ワイヤレスイヤホン。
実は、レビュ男は今までつかったことがありませんでした。
というのも、何かの拍子に外したときになくしてしまいそうな気がして。。。。
でも、時代の流れには逆らえません。
レビュ男が愛するBoseも有線イヤホンはおろか左右一体型のワイヤレスイヤホンすら最新型を出す気配がありません。
そんな中、愛用していた「Bose SoundSport wireless headphones」が破損。
音楽は普通に聞けるものの充電用ポートがむき出しのため、防水性能はゼロになりました。
「Bose SoundSport wireless headphones」のレビューはこちら
ここは、いっちょ覚悟を決めて、完全ワイヤレスイヤホンに挑戦してみることにしました。
というわけで、この記事では、Boseの完全ワイヤレスイヤホン最新作「Bose QuietComfort Earbuds」をレビューします。
この商品が気になっている人だけでなく
・完全ワイヤレスってどうよ?
・ノイキャンっている?
・そもそもBoseっていいの?
という人も、是非最後まで読んでいってください。
Bose QuietComfort Earbudsの基本情報
まずは、基本スペックから。
カラー | トリプルブラック ソープストーン |
重さ | イヤホン:8.6g × 2 充電ケース:75g |
充電時間 | イヤホン:2時間 充電ケース:3時間 |
連続再生時間 | 最大6時間 |
充電端子 | 有線:USB-TypeC 無線:Qi |
防水性能 | IPX4 |
ノイズキャンセル | 11段階(外音取り込みあり) |
付属品 | イヤホン本体 充電ケース StayHear Maxチップ 3サイズ 充電用USB-TypeCケーブル |
価格 | 33,000円(税込) |
ノイズキャンセル搭載で防水性能あり、そしてフィン付きのイヤーチップにより激しい運動でも外れないフィット感。
ということで、今のイヤホンにできることをすべて詰め込んだようなイヤホンです。
連続再生時間に関しては、他のメーカーもだいたいこのくらいの時間なので、イヤホンのサイズ的にこれが限界なのでしょう。
フル充電状態の充電ケースを使えば、イヤホン本体を2回フル充電できるので、6時間×3=18時間は持ちますし、ひとまずは問題なさそうです。
充電ケースはワイヤレス充電に対応しているため、こんな感じで置くだけでOKなのはありがたいですね。
ちなみに、上記の写真で利用しているワイヤレス充電器はこちらの記事でレビューしています。
Bluetoothの接続も非常に簡単で、充電ケースにイヤホンをセットした状態で、真ん中のボタンをポチッと押すと簡単にiPhoneと接続することができました。
そして、一度接続してしまえば、次からはイヤホンを充電ケースから取り出した段階で自動的に接続してくれます。
Bluetooth接続はかなり安定していると思います。
操作方法
イヤホンにはタッチセンサーが内蔵されており、イヤホン本体をタッチすることで操作が可能です。
右イヤホン長押し:音声コントロール起動
右イヤホンダブルタップ:再生 / 一時停止
右イヤホン上スワイプ:音量を上げる
右イヤホン下スワイプ:音量下げる
左イヤホン長押し:ショートカット起動
左イヤホンダブルタップ:ノイキャンレベル切り替え
感度も良好で使いやすいです。
特に「再生 / 一時停止」と「ノイキャンレベル」の切り替えは、重宝します。
アプリ連携
さらに、無料アプリ「Bose Music」との連携が非常に便利でした。
初回は「My Bose」のアカウント作成をする必要があり、若干めんどくさいとも思いましたが、そのハードルを超えてでも利用する価値のあるアプリになっていると思います。
最初のセットアップもこのアプリの指示に従っていけば終わるようになっていて、特に迷うことなく完了できました。
さらに、使い方でわからないことがあれば、製品のヒントを見ることで解決できるでしょう。
実質的にはこのアプリがマニュアルの役割も果たしています。
その他、アプリで設定できることは以下の通りです。
右イヤホンスワイプによる音量コントロールのON / OFF。
左側ダブルタップ時に切り替えるノイキャンレベル(3種類)の設定。
ショートカットのカスタマイズ(バッテリー残量確認 or トラック送り)
装着検出のON / OFFとカスタマイズ。
通話時の自分の声の音量設定。
自分好みのカスタマイズをなかなか細かくできるようになっています。
必要ない機能はOFFにしたり、自分の使いやすいように設定しておくことで、快適に利用することができますね。
Bose QuietComfort Earbudsの良いところ
Bose史上最高音質
レビュ男はこれまで
・Bose IE2 audio headphones
・Bose SoundSport in-ear headphones
・Bose SoundSport wireless headphones
これらのBoseのイヤホンを使ってきましたが、間違いなく音質は最高だと思います。
全体的な音の傾向としては、これまでと大きくは変わらず、Boseらしい迫力のある重低音がありながらも、低音に偏りすぎることのないバランスの取れた音です。
ただ、明らかに全体的な解像度は上がっていて、それぞれの楽器の音がよりクリアに聴こえるようになっています。
さらに、手元にある「Bose SoundSport wireless headphones」とも比較してみました。
「Bose SoundSport wireless headphones」と比べるとベース音がボワッとぼやけるようなことがなく、とても粒立ちがよくなっていることがわかりました。
にも関わらず、ベースのボリューム感は維持しているので、迫力は減りません。
そして、ベース音がぼやけなくなったおかげか、その周りの音もクリアに聴こえ、全体の解像度が1段階上がっているようでした。
大好きなEarth,Wind and Fireの「September」を聴いてみると、
今まで聴こえなかった楽器の音が聴こえてくる
と、オーディオに興味のないヨメも言っていました笑
一応、言っておきますと、Boseの音作りは原音忠実ではなく、気持ちよくリスニングするための味付けをしているので、いくら音質がいいからといってモニターイヤホンのような使い方はおすすめできません。
逆に、気持ちよくリスニングするための味付けをしつつ、ここまでの解像度とバランスの良さを追求したことは、称賛に値すると思います。
ノイキャン性能の高さ
レビュ男はこれまで、あまりノイズキャンセルにこだわってきませんでした。
というのも、外で音楽を聴くときは、ある程度外音が聞こえないと危険ですし、家で聞くときはスピーカーの方が良いと思っていた人間なので。
それでも、最近のイヤホンは、当たり前のようにノイキャンがついてますし、価格も安定してきたので、流石に無視できなくなったわけですね。
で、「Bose QuietComfort Earbuds」のノイキャン性能ですが、正直ヤバすぎました。
イヤホンをつけてノイキャンをONにした瞬間、静寂が訪れます。
誇張しているように聞こえるかもですが、本当です。
換気扇の音、外の車の走行音、歩いているときの風切り音なんかは、ほとんど無になります。
人の声も、かなり遠くにいるような感じで聞こえます。
今までこんなに色んな音が聞こえていたのか
とむしろ気付かされたくらいです。
現在、唯一持っているノイキャン付きのヘッドホン、ソニーの「WH-CH710N」と比べてみても、その品質は雲泥の差でした。
そもそも「WH-CH710N」のノイキャン品質が大したことないということもあるのですが。
そして、もう一つすごいのが、ノイキャンレベル0=外音取り込みにすると、今度は一変して、くっきり外の音が聞こえます。
これを左イヤホンをダブルタップするだけで切り替えられるのだからすごいです。
強いて言うなら、ノイキャンレベルの切り替えの3種類の使いみちがよくわからないんですよね。
外音取り込み or 好みのレベルのノイキャンの2段階で十分だったかなと。
レビュ男は3種類のうち2種類を外音取り込みにして、実質2段階で利用しています。
充実した機能性
タッチセンサーによる操作もそうですが、全体的な機能の充実感がすごいです。
特に最初驚いたのは、耳から外すと自動で音楽が止まり、装着すると音楽が流れ出す、装着検知機能。
どういう仕組みか知りませんが、すごくないですか?
これで、イヤホンを外したのに音楽が流れっぱなしでバッテリーを無駄にするということもなくなりますよ。
それから、ノイキャン状態で片耳だけイヤホンを外すと、自動的にノイキャンがOFFになるんです。
これも、声をかけられてとっさにイヤホンを片方外したときに、違和感をなくせるので非常に助かります。
装着検出のカスタマイズで、自動再生/停止をOFFにしている場合だけです。
まだ使いこなせてないですが、音声コントロールなんかもうまく使えば、ハンズフリーで色んなことができるわけで、相当便利そうです。
Bose QuietComfort Earbudsの微妙なところ
耳が痛くなった
今までBoseのイヤホンで耳が痛くなったことはないんですが、今回は長時間つけていると左耳が痛くなりました。
理由としては、今までのBoseのイヤホンと比較すると、耳にフィットさせる部分が分厚くなっていることです。
写真だとわかりにくいかもですが、右側の方が厚みがあるのがわかるでしょうか?
このせいで、従来よりも耳に押し込む必要があり、長時間つけると痛みにつながったわけです。
こればっかりは自分の耳に合う合わないの話です。
それと、今まで色んな形状のイヤホンを使ってきたレビュ男的には、つけてればそのうち耳が慣れてくるので、徐々に耳を慣らしていけばいいとは思っています。
ただ、
今までBoseのイヤホンの装着感が問題なかったから
という理由で試聴もせずに買うと、後悔しかねませんので、ご注意ください。
イヤホン全般に言えることですが、店頭で試聴できるものはできるだけ試聴して、フィット感や音質等を確認してから買いましょう。
閉塞感がある
長時間つけていると閉塞感があり、若干聴き疲れします。
これは、カナル型イヤホンやノイキャンイヤホン全般に言えることです。
敢えてデメリットとして挙げた理由としては、
Boseのイヤホンはもともとは開放感に溢れたイヤホンだったから
です。
約10年前、IE2に出会ったときの感動は今でも覚えています。
カナル型ではなくインイヤー型のイヤホンであり、遮音性は低い代わりに、音場がとても広く開放感のある音でした。
これは、イヤホンでありながらスピーカーで音楽を聴いているような体験でした。
加えて、こういった傾向のイヤホンは耳を塞ぎすぎない=フィット感が悪かったのですが、Boseは独自形状のイヤーチップによりフィット感を補っていました。
まさに、開放的な音とフィット感を兼ね備えたBoseならではの唯一無二のイヤホンだったのです。
しかしながら、Boseのイヤホンはその後、徐々に耳を密閉するようなイヤーチップに変更されていき、今回の「Bose QuietComfort Earbuds」では、ノイキャンをONにしなくてもそれなりの遮音性があります。
そして、ノイキャンをONにすることで、まさに静寂となるわけです。
かつてのBoseイヤホンを知っている身としてはやっぱり少し寂しいんですよね。
だって、密閉・静寂なイヤホンは世の中に溢れているけど、開放的でスピーカーっぽいイヤホンはなかなかないから。
ちなみに、Boseはアメリカで「Bose Open earbuds」なる製品を発売しており、開放的なイヤホンは耳を塞がない完全別モノとして作っていくようですね。
そのうち日本でも発売されるでしょう。
なくす可能性はある
今の所大丈夫ですが、なんだかんだ言っても、有線や左右一体型のイヤホンと比べれば、なくす可能性は高まると思います。
イヤホンを外した際に、
・ポケットにしまう→そのまま洗濯してしまう
・その辺に置く→普通になくす
これは避けたいです。
ここは、律儀にケースにしまう癖をつけるしかないです。
ズボラな人は買うのを控えるか、これを機にマメになるか、選びましょう。
まとめ
この記事では、「Bose QuietComfort Earbuds」をレビューしました。
・クリアで迫力のある音質
・高品質なノイキャン
・装着検出をはじめとした便利機能
で、イヤホンとしてのクオリティは間違いなくBose史上最高品質です。
というか、同価格帯の他のメーカーのイヤホンと比較しても、色んな意味で最高レベルだと思います。
ただ、かつてのBoseの特徴でもある、
・耳を塞ぎすない装着感
・音場が広く開放感のある音
を求めて買うと、後悔する可能性がありますので、ご注意ください。
特に求めるイメージがあるわけじゃなく、
「とりあえずノイキャン付きワイヤレスイヤホンでいい感じのやつがほしい」
という人は、迷わずポチッとどうぞ。